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静岡: 校内暴力 中学で倍増
昨年37件 41人を摘発・補導
2009年に県内の中学校で発生した校内暴力事件は37件で、前年(17件)に比べ急増したことが県警少年課のまとめでわかった。県内の中・高校での校内暴力は1986年に42件を記録して以降は減少し、近年は毎年10~20件ほどで推移していた。対教師や生徒間の暴力が増加しているのが特徴で、少年犯罪の件数が全体としては年々減少するなかで増加しており、捜査関係者は「悪質化、凶悪化する傾向もみられる」と警鐘を鳴らしている。
同課によると、校内暴力のとりまとめは中学校と高校の分を合わせて行っているが、09年の37件はすべて中学校でのもので、41人が摘発・補導された。37件のうち、対教師の暴力は13件(前年比8件増)、生徒間の暴力は15件(同11件増)、施設損壊などが9件(同1件増)となっている。
校内暴力の発生を月別に見ると、2~5月は2、3件程度で推移したが、7月には6件、9月が7件、10月が8件となり、夏休みの直前と後に発生が多い傾向が出ている。
ある県警関係者は「子供にきちんとしつけができていない家庭が増え、そうした子供たちに対する教師の考え方が変わってきている。『警察に任せよう』と考える教師も少なくない」とする。実際、09年10月には女子中学生が3人の教師に暴行したとして暴行容疑で県警に逮捕されたほか、今年6月には男子中学生2人が住居に侵入したうえ、駆けつけた警察官に暴行を加えたとして公務執行妨害容疑などで逮捕された。
捜査関係者は「中学生を逮捕するのは、正直言って抵抗がある」と話すが、別の捜査幹部は「子供とはいえ、やっていることは立派な犯罪行為。現在、調べているなかにも本当にひどい、限度を超えた犯罪があり、必ず被害者が存在する。そうした人たちのためにも、犯罪事実が確認できれば厳正、的確に捜査を進める」と強調する。
(2010年8月7日 読売新聞)
昨年37件 41人を摘発・補導
2009年に県内の中学校で発生した校内暴力事件は37件で、前年(17件)に比べ急増したことが県警少年課のまとめでわかった。県内の中・高校での校内暴力は1986年に42件を記録して以降は減少し、近年は毎年10~20件ほどで推移していた。対教師や生徒間の暴力が増加しているのが特徴で、少年犯罪の件数が全体としては年々減少するなかで増加しており、捜査関係者は「悪質化、凶悪化する傾向もみられる」と警鐘を鳴らしている。
同課によると、校内暴力のとりまとめは中学校と高校の分を合わせて行っているが、09年の37件はすべて中学校でのもので、41人が摘発・補導された。37件のうち、対教師の暴力は13件(前年比8件増)、生徒間の暴力は15件(同11件増)、施設損壊などが9件(同1件増)となっている。
校内暴力の発生を月別に見ると、2~5月は2、3件程度で推移したが、7月には6件、9月が7件、10月が8件となり、夏休みの直前と後に発生が多い傾向が出ている。
ある県警関係者は「子供にきちんとしつけができていない家庭が増え、そうした子供たちに対する教師の考え方が変わってきている。『警察に任せよう』と考える教師も少なくない」とする。実際、09年10月には女子中学生が3人の教師に暴行したとして暴行容疑で県警に逮捕されたほか、今年6月には男子中学生2人が住居に侵入したうえ、駆けつけた警察官に暴行を加えたとして公務執行妨害容疑などで逮捕された。
捜査関係者は「中学生を逮捕するのは、正直言って抵抗がある」と話すが、別の捜査幹部は「子供とはいえ、やっていることは立派な犯罪行為。現在、調べているなかにも本当にひどい、限度を超えた犯罪があり、必ず被害者が存在する。そうした人たちのためにも、犯罪事実が確認できれば厳正、的確に捜査を進める」と強調する。
(2010年8月7日 読売新聞)